老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

豚の福祉・・人の意識の移り変り

アメリカじゃ動物愛護精神は、飼育される家畜のストレスを、福祉的視点で見つめるまでになってきているそうです。 1)「豚の福祉」についての時事通信の配信記事(全文) 「豚の福祉」に波紋 肉販売規制に生産者悲鳴 米 (2024/3/23(土) 20:21配 JIJI.COM …

『蜻蛉日記』 道綱母さんが書かなかったこと

『蜻蛉日記』の陰謀論的解釈 1)道綱母さんの深慮の続き 2月29日閏日に、「『蜻蛉日記』 道綱母の評判」で、道綱母さんが『蜻蛉日記』に、旦那の兼家(かねいえ)の"御岳詣(みたけもうで)〈安和2年5月の話〉"のことと、そのすこし前に起きた「安和の…

震災をつなぐ知恵

経験は活かされているんでせうか? また、3.11の日が来て TVもそれに合わせた番組が 放送されているようですけど 神戸大震災(阪神・淡路大震災) 東北大震災 などの知見は、 今回の能登半島地震に どれくらい役立てられているんでせう。 それがすごく気に…

ブラタモリ終了

実に残念だけど・・・、 1)ブラタモリが終了しました 心底楽しめる 稀少なTV番組だったけど 昨夜の放送で一旦終了 ということらしいです。 ※終了の状況について スポニチアネックスさんの記事を 記憶と記録と記念の意味込めて 下段に添付させて頂きます…

もえあがれ雪たち

もえあがれ雪たち 1)雪は今冬2度め?(所沢) 4時に目覚めて、外をみたら、 街の灯に照らされた牡丹雪が 真っ暗な空から 静かに 頻りに 舞い降りてました。 その瞬間 ♪ もえあがれ雪たち~ ぼくらの町にふる~ ♪ の歌が 頭のなかで聞こえました。 NHKの…

古文難語「おくまへて」「おくまけて」

(奥深く、遠く、先行き長く) 「よし【由】」ことば、追っかけて難語地雷 その3 1)「おくまへて」の用例3つ また、すいません「万葉百科」さんから写させて頂きます。太字や下線などの加工は空論城城主によるものです。 番 号 巻6-1024 漢字本文(題詞) …

古文難語「こせぬかも」

(・・してほしい) 「よし【由】」ことばを追いかけながら その2 昭和99年3月2日 1)弓削皇子の歌 「万葉百科」さんのサイトから巻2-119番の歌をコピーさせていただきます。 番号 巻2-119 漢字本文(題詞) 弓削皇子思紀皇女御歌四首 漢字本文 芳野河逝瀬…

よしゑやし Let it be! 夜露死苦!

諦めと覚悟一体のことば 1)よしゑやし 『徒然草』読みの12段で引っかかって、『蜻蛉日記』で道草したりしているわけですが、今朝は、「よしなしごと」の「由(よし)」の由来を追っかけて、また「万葉百科」さん内をぐるぐる、ぐるぐる。 で、万葉集・歌 …

『蜻蛉日記』 道綱母の評判

本日は、昭和99年2月29日。閏年の閏日ですが、「安和の変」のあった安和2年(西暦969年)は、5月が二度あったことが『蜻蛉日記』読むとわかります。閏月です。旧暦も奥が深そうです。 1)芳しくない評判 『蜻蛉日記』は、作者の「道綱母」さん(NHK大河ド…

平和理念の泥沼と欠陥 国連の前近代性

侵攻から2年 1)ウクライナが追い込まれつつある 最近、ロシアがウクライナ東部での反々攻で、制圧域を再拡大させている。ウクライナ側は、東部(ドネツク州)を手放さざるを得ないまでに追い込まれている。 詳しいことはわからないけど、ロシアが北朝鮮と…

『蜻蛉日記』の「うつろひたる菊」

知らないことだらけ 1)「色褪めた菊」の大事な意味合い 2月1日に『蜻蛉日記』の著者について、いろいろ書いた中で、旦那である兼家さんの足が遠のいたら従者に探偵させたり、腹いせに送った有名な歌『なげきつつ ひとり寝(ぬ)る夜の あくるまは いかに久…

『蜻蛉日記』の「折り枝」

専門家の研究には教えられます 1)和歌を小枝に添える 『蜻蛉日記』中巻に、和歌をしたためた青い短冊を、柳の小枝に結び付けて差し出すシーンがあります。 2段の969年3月中旬ころ、「小弓」(小さい弓で、先攻、後攻の2チームに分かれて競う射的ゲーム…

蜻蛉の日記読みかけて睦月尽

行き場なき争いの世の冬深し 昭和99年2月1日 1)あっというまの2月 『徒然草』第12段読解の中、「をかし」の中古~中世の用例を追っかけ出して『蜻蛉日記(かげろうにき)』にはまる。また、わからないことばのネットサーフィンしながら読んでいたら、上…

『徒然草』第11段(読み納めシリーズ)

1)第11段 要旨 山里でひっそり暮らす風の庵を見つけたが、平凡な人の欲を感じるものも見つけ、興覚めしたという話です。 いわゆる兼好の出家遁世、隠棲、閑寂イメジというものがどういうものか、それを裏切る点がどういう点かを説明しています。 こういう…

『徒然草』第10段 後半(読み納めシリーズ)

1)第10段 後半 要旨 兼好は、「家の話」繋がりで、豪奢な邸宅に執着する「屋根の上に張った縄」の昔話を持ち出します。それは、兼好自身が一見それと似たような状況に出くわしたことがあったからなんですが、「あの昔話には別の一面があったんじゃないか」…

令和6年新年2日め

1)夕方のNHKニュース 夕方6時近く、お腹が空いてキッチンのほうに行ったら、母が見ていたNHKニュースで、羽田空港での旅客航空機炎上のニュースをやりだした。 最初女性のアナウンサーの声だったけど、すぐに男性アナウンサーが替わり、違うかもしれない…

元旦が甲子でスタート

1)昭和99年元旦 元旦やピーカンの下の縁(えにし)かな 元旦のピーカンの真っ青な空を眺めていると、この空の下にいて、普段すっかり忘れているあの人、この人。やっぱ、思い出したりするものですね。 2)干支が1番からスタート 今日の干支は甲子(きの…

『徒然草』第10段 前半(読み納めシリーズ)

1)第10段 前半の要旨 「家はその人を語る」という「家居」(戸建て住居)の話です。特に凝った造りなどせず、その人らしい家が一番だといいます。 技巧などやがて消える煙みたいなもんじゃないかと、華やかな技巧に感じる流行りと廃れへの眼差しは、やっぱ…

『徒然草』第9段(読み納めシリーズ)

1)第9段 要旨 前段で、久米仙人の「通(神通力=脱俗性)」を奪い、久米仙人をただの凡俗に貶めた、「色欲」中の「性欲」の恐ろしさを兼好はあらためて述べ、諸賢の注意喚起を促します。 中で、兼好が観察している「睡眠不足もお構いなしに、色恋に熱を上…

フロンティア 日本人とは何者なのか これから期待

1)12月11日(月曜日)夕方 夕飯の支度をしていたら、母の見ているテレビに 古代人のDNA分析で有名な篠田謙一さんが出ていた。 おおっと思って 夕食後、ネットググる。 『フロンティア 日本人とは何者なのか』 12月6日(水)に放送されたものの 再放送だっ…

『徒然草』第8段(読み納めシリーズ)

1)第8段 要旨 兼好は、色欲は人の心を惑わすもすものの中でも一番のもの。という率直な性欲認識を、久米仙人の話を引き合いに述べています。 その「色欲」とか「仙人」など、兼好が使ったことばの背景とか、昔からのことばの中に潜む日本人の感性などを追…

天一太郎 

今日は「天一天上」の初日 「天一太郎」日です。 ルンルン。 でも仏滅ですけど。 1)『徒然草』を読むようになって 次にアップする『徒然草』第8段の 「仙人(ひじり)」なんかでも触れるのですが 中古、中世の時代は 道教的な陰陽五行説(いんようごぎょ…

一筋縄ではいかない世界 (智に働けば角が立つシリーズ)

もろもろ「見出し人間」の言説です。 その点、予めお断りしておきます。 1)林真理子さんピンチ 前の日大理事長のドンブリ勘定闇問題があって 日大立て直しに林真理子さんが身を乗り出された。 ⇩ しかし、アメフト部の当麻問題が起き、 検察出身の副学長が …

『徒然草』第2段(読み納めシリーズ)

第2段をアップするのを漏らしておりました。 1)第2段 要旨 いにしへの聖の政治と現世の政治を対比し、臣民を蔑ろに贅をつくし、尊大な政治を行う輩に深い思慮はないと非難。 藤原師輔(九条殿)や順徳帝の『禁秘抄』などに見られる質素倹約思想を称揚し…

『徒然草』第7段(読み納めシリーズ)

1)第7段 要旨 この世は限りがあると思うからこその趣き「あはれ」が生まれる。老いて「あはれ」を失った姿を晒すくらいなら40歳手前で死ぬほうがましだ。というようなことを兼好は書いています。なかなか強烈な主張です。どういうことなんでせうか。 0)…

安楽死について

「自分という尊厳」を保持したまま死にたいものです 1)オランダでの安楽死 こういう記事をみつけました。 「愛の中で逝かせて」21歳の娘は安楽死を選んだ 受け入れた母の思い 世界で初めて合法化したオランダ、 21年たってどうなった 2023/11/16(木) 1…

21世紀は倫理の危機の時代なのか?

爽やかな秋の訪れのような立冬の朝に 倫理の危機の話です。 1)パレスチナ系女性議員のことば 米議会唯一のパレスチナ系女性議員に問責決議案、イスラエル批判理由に 2023/11/8(水) 11:13配信 (CNN) 以下CNNの記事ほぼ全部引用・・・ 米下院で7日、 …

支持率低迷も悪くはない? でもねぇ。

なんだこの既視感は 1)岸田さんがまたいろいと釈明している 【速報】岸田首相「デフレ完全脱却の経済対策」と説明 会見で減税などの意義を強調 2023/11/2(木) 18:12配信 FNNプライムオンライン 「岸田首相は2日、所得減税などを柱とした 新たな総合経済対…

『徒然草』読んでいたら身長が0.6㎜縮んでいた

老齢健診シリーズ 1)所沢市の「特定健診」を受ける 身長を計測したら0.6㎜縮んでいた。 ショック! その動揺のせいか 2)そのあとの血圧機械測定で 上が147と出て「高い」と言われ 時間をおいて 再度看護士さんが 従来の腕に巻き付ける方法で測定したら…

『徒然草』第6段(読み納めシリーズ)

1)第6段 要旨 子というものはなくてありなむ、子供なんかいないほうがましだ、という奇異な話です。どういうこと?と気になります。 そういう「子孫否定」の代表のように書かれてしまった面々の事績など追っかけてみると「子孫否定」を称揚するエネルギー…