老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

令和6年新年2日め

 

1)夕方のNHKニュース

 夕方6時近く、お腹が空いてキッチンのほうに行ったら、母が見ていたNHKニュースで、羽田空港での旅客航空機炎上のニュースをやりだした。

 最初女性のアナウンサーの声だったけど、すぐに男性アナウンサーが替わり、違うかもしれないけど、声の感じと、NHKアナウンス室の顔写真からいうと、糸井羊司アナウンサーだったか。

 

2)冷静沈着

 空港に設置の、NHKのカメラ映像だけの情報しかない中で、男性アナウンサーは、カメラ映像から確認できる事実と、そこから類推される事柄と、類推が犯しがちな想定過剰とを冷静に選り分けながら、刻々進展する映像の中身と、徐々に増えていく断片的な外部情報とを、冷静沈着に整理、実況中継しいていった。

 (追記:空港設置のカメラは、乗客脱出の反対側をずっと映していたので、放送時間内は反対側からの機体が燃え上がっていく姿しか見えていなかった)

 空港ロビーから入る、NHK記者からの音声レポートでは、見えない発着のインフォメーション・ボードを、自分からは見えない点ををはっきりさせながら、空港ロビーにいる記者が伝えている内容に足りないと思われる、航空会社からの情報の掲出の有無の点などの確認を記者に促すなど、テレビ視聴者の知りたい心の動きと報道の一体性が、途切れないよう常に配慮しているのがわかった。見事だった。

 ニュースを見ていた人はわかると思いますが、着陸した飛行機が衝突火を噴いて、その火が機体の中にどんどん回っていく、その短い時間のさなかに、千歳空港からの376名の乗客をすべて脱出させた乗務員らの誘導の見事さ(推測)、その誘導に応えた乗客の冷静な行動(推定)など、詳細はこれから徐々に明らかになっていくと思いますが、 ほんとうに驚嘆でした。

(※重ねて追記:脱出の情報などはアナウンサーに届いた情報としてアナウンサーが逐次実況したので、時間中のテレビ映像としては、機体が燃える映像ばかりだった。)

 

 能登もまだ大変な状況のようです。そのことにも、糸井さんは気を配ったアナウンスしてました。ただただ、敬服でした。