老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

「朝令暮改」か「改むるに憚ること勿れ」か

 前進するのはいいことじゃ? 

 

1)朝令暮改

 

 昨日(2022/10/19)の

 参議院予算委員会の質疑で、

 岸田首相が、

 前日と逆になる答弁をして

 注目を集めています。

 

 旧統一教会

 解散を請求するための条件(要件)

 として、前日(18日)には、

 (今までに一度も出されていない)

 刑事的な「確定判決」がマストで、

 

 (いままでに何例も出されている)

 民事判決は、条件に成り得ない、

 というような説明をしながら、

 

 一夜明けて19日になると、

 民事的な不法行為(判決)も

 条件に成り得ると言い出した。

 

  

2)アップされている国会中継

 

 質問した立憲の小西洋之議員も

 首相を「旧統一教会の守護神」と

 非難するつもりでいたのだけど、

 朝令暮改ながら、

 本来あるべき総理の姿に近づいて

 いると、

 首相の変心を歓迎してます。

 

 ここは、その変心を

 「朝令暮改」などと

 妙な揶揄などせず

 「改むるに憚ること勿れ」の好例、

 とか言って、

 むしろ褒め上げるくらいで

 よかったんでは。

 

 そういう妙な揶揄とか

 マウント捕りの野党癖に

 国民の大方はウンザリしている

 気がします。

 

 「対立姿勢」示しておかないと

 支持率が下がるというのは、

 立憲さんたちの心理の柱

 となっている脅迫固定観念

 だと思います。

 

 対手を悪の権化と決め込んで

 ののしり飛ばすことを厭わない

 熱烈支持者さんたちは、

 身近で「対立」を

 煽るかもしれませんが

 

 大方は、そこには与したくない、

 建設的な論議をしてくれたほうが

 いいと思っています。

 (歩み寄りとも別で、難儀ですが)

 

 でも、

 そのあとの小西議員の質疑は

 今後の首相側、自民側の

 言い逃れ、議論の抜け道を

 先回りして封ずるごとく

 

 さまざまな角度からの

 想定問答(質疑)を行い

 首相の言質獲得に努めていました。

 

 それは地味ながら

 大事な作業だと感心しました。 

 

 こういう大事な部分に、

 マスコミが焦点を当てないところが

 残念な限りです。

 

 小西議員の想定で

 足りなかったところ、

 盲点はないかとか、

 識者に確認をとるほうが、

 より、関心は集まると思うんですけど、 

 

 

3)残念ながらこういう記事になる

 

 橋下徹氏 岸田首相の“朝令暮改”にあ然

 「いかに危険なことか」「ヤバ過ぎる」

配信 東スポWEB

 
 
 
 
 
 
 

 大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)

 が19日、ツイッターを更新し、

  『「紀藤弁護士たちや消費者庁の検討

   会が主張していた民法上の使用者

   責任によって解散命令を出せるとい

   う法律解釈は異論が多いということ

  

   紀藤さんたちと異なる見解を持つ法

   律家は多い」「禁止規範、命令規範

   と民法の違いを分かっていない政治

   家、新聞の論説委員、コメンテータ

   ーが多すぎる」「会社法824条との

   比較も必要。

  

   民法使用者責任、ましてや反道徳

   性などで解散命令が出されたら世の

   中解散命令だらけになる」』

 

 などと念を示していたそうです。 

 

 法律的なことはわかりませんが

 国会中継見る限り、民事的な「違法」は

 "道徳性"ですまないレベルのはなし

 のようなので、

 

 反道徳性だけ振り回し、

 解散命令を出そうとしているような筋へ

 の仕立てあげ、捻じ曲げぶり感じます。

 

 

4)支持率低迷も悪くはない

 

 かつての民主党政権の混乱の

 トラウマから抜け出せない

 支持政党なしの大多数の国民が

 

 岸田首相の政権当初の「支持率」を

 支えたサイレント・マジョリティ

 今は、「支持率低迷」の立役者たち

 だと思うのです。

 

 (おそらく今の若者は、親たちの、その

  気分だけをしっかり受け継いでいる)  

  

 自民支持ではないんだけど

 必ず狭小な路線対立の仲間割れで

 支持者を失望させ

 自分たちのメンツのために

 社会や国民生活を混乱させさえする

 ダメ野党璉にだけは

 絶対投票したくないと

 思っている人たち。

 

 選挙には行かないけど

 かかってくる電話や街頭アンケートでは

 支持の白黒を回答する人たち

 

 安倍国葬で大失敗した岸田さんは、

 その存在を無視しては

 自分の政治生命の命取りになると

 心底、思い知ったわけです。

 

 ある意味、

 支持率調査による支持率は、

 選挙の一票に優る力を

 現に今は持っていると言って

 いいんじゃないでしょうか。

 

 そして、それは

 地元の権益とか人脈とかしがらみで

 がんじがらめの選挙の一票に比べれば

 より純粋な政治判定の意識表出なんじゃ

 ないでしょうか。

 

 

5)支持率を活用できるか

 

 岸田さんは、この

 サイレント・マジョリティ層受けの

 政策に努め、

 

   ビジョン無く、場当たり的、

   指導力不足で、空気が読めず、

   カリスマ性も欠乏・・・、

 

 といった批判を撥ね返し、

 世論に応える政治で、

 支持率のV字回復できるのか?

 

 それとも、

 

 自民内部のしがらみ断ち切れぬ

 どころか

 自民内の反岸田スクラムで、

 孤立を余儀なくされ、

 より大きな失望感を、国民に

 与えながら自滅していくのか?

 

 政権基盤が弱いというのは、

 しがらみが薄い

 ということでしょうから

 その点を逆に生かし、

 支持率を味方につけつつ、

 思い切った政策を

 思う存分やったほうが

 いいんじゃないすかね。

 

 ていうか、それしか岸田さんには

 ないんじゃないでしょうか。

 

・・・・2023/01/24追記・・・・

 しかし、その後も

 「安倍国葬」みたいに

 前のめりになる時は周り無視感

 横溢させながら、

 "異次元の"少子化対策とか

 防衛政策の転換・増強とか

 初めに結論ありき的な、

 1/23に第211回通常国会

 施政方針演説などされ

 増税の痛みを国民におしつけつつ

 歴史的な偉業みたいな名分は

 独り占め的な

 そういう感じを

 たしかに誹謗中傷的に言う人は

 言うでしょうが、でも

 ご本人自身がその感じを

 醸し出しているというのも

 また、その通りで

 支持率30%切りの

 相変わらずの不人気ぶりは

 悪く言う人のせいばかりとも

 言えない。

 ですね。