老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

樫山文枝と木内みどり

 

  老いの思ひ出シリーズ

  「おはなはん」と「安べエの海」

  

1)朝ドラといえば

 

  ネットの記事で、朝ドラの〇〇ランキング

  みたいな記事が時々出る。

 

  最近のひとたちが読者層なので

  「おはなはん」の名がランクに登場することは

  ほぼない。

 

  しかし、自分にとっての朝ドラは

  「おはなはん」なのだ。

 

 

2)中身は覚えていない

 

  1966年4月-1967年3月の作品。

  自分が9歳、10歳の頃で

  社会的な意識が芽生え出したころ。

 

  中身はほぼ覚えていないのだけど

  「おはなはん」というドラマと、

  そのヒロインである「樫山文枝」さんが

  当時もその後もものすごい人気で、

 

  朝ドラ=樫山文枝という時代があった

  という強烈な印象が残っている。

 

  Wikipediaみたら関東地区での

  最高視聴率が56.4%だったとか書いてある。

 

  田舎は、もっと高かったんじゃなかろか。

 

 

3)樫山文枝さんは立派だった

 

  「樫山文枝おはなはん」という

  国民の思い込みという重圧を

  ずーっと樫山文枝さんは、

  それに押しつぶされることなく背負い抜かれ、

  いつまでも「おはなはん」としての笑顔を

  絶やされなかった印象がある。

 

  最近の女優さんは

  朝ドラが終わるとすぐ

  全然印象の違うドラマに出られて

  イメージの切り替えを図られている印象があるが

  (それをとやかく言うつもりは全くないです)

 

  あのころは

  そういう女優"戦略"は

  まだだれも発見していなかったように

  素人考えで思う。

  

  樫山文枝さんは立派だった。

  (これは無責任な言い方かもしれないが)

 

 

4)ずっと朝ドラだと思ってた

 

  小学校5、6年生の時に

  「安ベエの海」というドラマがあって

 

  てっきり、その後、それもNHKの朝ドラだと

  思い込んできたのだけど

  ポーラテレビ小説だったんだと

  Wikipedia 見てきづいた。

 

  木内みどりさんが主人公だった。

 

 

5)個人的な思い出

 

  当時、鹿児島から

  鹿児島独特の苗字を持った女の子が転校してきて

  木内みどりさんそっくりだった。

 

  そういうクラス内の評価だったので

  クラスのおどけ担当の男子が

  「安ベエ待って、安ベエ」と

  ドラマの中のセリフを使って

  囃していた。

 

  けっしていじめとかそういうことでなく

  みな仲良かった。

 

  だから「安ベエの海」も

  忘れられない作品なのだ。

  これも中身は全く覚えていないんですが。

 

  鹿児島っ子は、ちょっと天然な面と

  一方で(鹿児島的な?)しっかり物言う面を併せ持った

  ほんわか、しっかりタイプで

  それも、木内みどりさん似だったように

  ずっと思ってきた。

 

  皆が高校を卒業するころ

  一度集まったことがあったが

  印象は変わっていなかった。

 

  木内みどりさんは

  反戦とか反核とかで筋を通された

  ということは、

  

  何度かネットググったりして

  知っていた。

 

  ああいう、リベラルな一本気の人が

  最近は、生きにくい世の中になってしまった。