老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

純真・無垢な人たちを利用する装置

 

 あくまで、ほっこりの所感です

 

1)昨日あのあとネットをググって

 

 元信者だったという5人の女性に

 TBSの膳場さんが話を聞いている

 動画を観ました。

 

 世間をしらない

 入学したての大学生が

 勧誘を受けて

 サークル活動のようなのりで

 のめり込む

 

 というような話をよく聞きますが

 まさに、そんな話でした。 

 

 

2)純粋・無垢な人たちなんですね

 

 日本は奉仕を甘受すべきイブ国家

 というようなこともほとんど

 気にならなかったそうです

 

 与えられる課題を一つ一つ

 クリアしていくことに夢中で

 それを阻害するものは

 サタンだという思考が

 活動の歓びとともに

 深まっていったようです。

 

 オームの時の優秀な大学生たちも

 たしかそんな感じだったと思うし

 昔会ったことのある

 高機能の鍋の販売に熱心だった人も

 なんかそんな感じ受けました。

 

 協会の信者たちの課題というのが

 要するに壺等の販売らしく

 なかなか売れない商品を

 何とかして売る活動の歓びが

 (鍋の販売と似たり寄ったり)

 信仰の歓びに上手に結び付けられて

 いるみたいでした。

 

 

3)合同結婚式が分れ目

 

 彼女たちは

 合同結婚式を目ざしたそうです

 でも、そこで初めて相手を目にして

 すんなり結婚に進む人もいれば

 生理的な嫌悪感を覚え、葛藤し

 それを乗り越えて結婚に入る人、

 乗越えられず脱会の起因になる人、

 結婚はしたものの、

 婚家で我慢の限界に達してしまう人

 などさまざまらしいです。

 

 でも大方は結婚したまま

 なんでしょう。

 もちろん、ほんとに、そこで

 いいめぐり逢いをしたカップルも

 いるのでしょう。

 

 結婚相手の男性は、

 信者以外の一般の韓国人男性も

 20万円程度の費用で申し込め、

 韓国の農村部の嫁の来手のない

 男たちの恰好の結婚斡旋所に

 なっているようです。

 

 対する日本女性たちの参加費用は

 140万円くらいだそうです。

 

 高い金を払って

 韓国農村部の嫁不足解消に

 利用されているだけ

 (傍からはそうとしか思えない)

 なのに、それこそ与えられた試練、

 信仰の課程として自分を責め

 乗越えようとするらしいです。

 

 

4)見事なまでの教会の成功

 

 自分を責めるたがる

 ナイーブな傾向の人たちの

 その心理傾向にうまく入りこみ

 居場所と方向性を与えてやること

 

 宗教というものの根本機能は

 それなのかもしれません。

 

 そういう機能を活用して

 協会は大成功を納めてきた

 と言えるのかもしれません。

 

 

5)「本人の意思」の悪用

 

 でも、旧統一教会の成功を

 宗教的な大成功と

 呼んでしまっちゃいかんだろう

 という気がすぐします。

 

 信者は喜んでやってんだから

 部外者がつべこべ言うな

 信教の自由を冒すな!

 

 というあたりを、

 旧統一教会も、今、責められる側の

 自民党も、盾にとって現在の難局を

 乗り越えようとしているようです。

 

 キリシタンなんか命すら捧げた!

 宗教とはそういうもんだ、

 というようなうそぶきが

 聞こえて来そうですが、

 

 そういう"本人の意思"の

 ことさらな尊重のし方に

 違和感覚えます。

 

 

6)逆にいい機会です

 

 信者の家庭崩壊の問題など見ても

 "本人の意思"にも、

 程度の問題、良し悪しの問題が、

 無いわけがありません。

 

 そこら辺に積極的に取り組んだ、

 フランスの反セクト法とかを参考に

 もっと議論は深められるはずです。

 

 この機会を逃す手はありません。

 やらなくてどうする!です。