老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

悩んで生まれた「反カルト法」

 

 フランスも同じように苦しんだらし

 い。

 

1)教団側の反攻

 

 前回書いたTBSの番組に

 教団側が嚙みついてきたそうです。

 

 『日テレの次はTBSか 

 旧統一教会系団体が「膳場貴子

 名指しの抗議文提出で大波紋!』

 

 の見出しで、

配信の東スポの記事が

 ヤフーニュースに上がってました。

 

 

2)被害者が被害者救済番組に抗議?

 

 TBSに抗議した団体についての部分

 を引用すると

 

   『抗議文は、全国拉致監禁

   強制改宗被害者の会の後藤徹氏

   によるもの。同団体は、旧統一

   教会の信者に対する拉致監禁

   強制改宗の根絶を目指してい

   る。

   もちろん、旧統一教会の関連団

   体だ。』

 

 最初ぱっと見に、なんでこの問題の

 被害者が、TBSに抗議するのか?と

 混乱したのですが、

 

 つまり、教団の信者(元でも?)を

 教団の外であれ、集めて話を聞くと

 いったことは、逆の意味で、それも

 "拉致"であり"強制改宗"を意図

 した行為なんじゃないか、という主

 張からの"抗議"なんだとわかり、

 合点がいきました。

 

 まあ、教団側からすれば、まさに、

 その通りなんでしょう。

 

 

3)信じて生きた時間の長さの問題

 

  9月5日(月)放送のNHK

 「クローズアップ現代」(Tver見)で

 も、二世問題に焦点を当てるかたち

 でこの問題を扱っていました。

 

 それを見て、いろいろと考えさせら

 れたのですが、今回特に感じたのは

 "信じている時間の長さの意味"と

 いうことでした。

 

 信仰の時間が長ければ長いほど、信

 仰が自分や家族の人生とより密接な

 ものになっていく、というか人生そ

 のものになっていくということです

 

 そうすると、その否定は、自分の何

 もかもの否定になるわけで、そんな

 ことは、人間にはできるはずがなく

 おそらく、自らの人生の解釈の仕方

 を変えるしかなくなるんじゃないか

 と思うのですが、それでも、相当困

 難な作業だろうと想像します。

 

 顔を伏せて登場された一世信者さん

 が、二世である我が子の苦しみに、

 どう向き合えばいいか掴み兼ね、苦

 しんでいらっしゃるのが、ひしひし

 と伝わってきました。 

 

 

4)「信仰の自由」では争わない

 

 だから早く事態をなんとかせにゃな

 らんと、そう思います。

 

 救い出すための論理的根拠や方法論

 なども、関わっている弁護士さんた

 ちがかなり積み上げてきているよう

 ですが、

 

 立ちはだかるのが、どうしても、

 「信仰の自由」問題のようです。

 

 9月5日の「クローズアップ現代」は

 フランスの「反セクト法」について

 も、触れてくれていました。

 

 フランスでも最初は、カルト的な団

 体をいきなりリストアップするとか

 強硬な形からスタートしたらしいで

 すが、やはり、一方的な判断の根拠

 などが問題になり、反倫理的、反社

 会的な基準を設けて、対処する形に

 落ち着いたのだそうです。

 

 フランスでも、同じように苦しんで

 フランスなりの「反カルト法」にた

 どり着いていたわけですね。

 

 そんな、いいお手本があるのだから

 活用させて頂かない手はないかと思

 います。

 

 「信仰の自由」が争点ではなくして

 反社、反倫理でのルール作りに早急

 にとりかかって欲しいもんだと思い

 ます。