老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

地球 対 人間

 

 古くて新しいテーマ

 

1)明るいホリエモン

 

 ホリエモンYouTube番組で

 "グレタ・トゥーンベリさんら

 環境保護の連中の考えは、

 つまるところ、

 人間はこの世に

 いないほうがましって

 話なんじゃないか"

 みたいな話をしてました。

 

 生を謳歌するホリエモンらしい

 陽性の意見だと思います。

 

 特に否定とかありません。

 言いたいことはわかります。

 

 でも、それですべてとも

 思いません。

 

 トゥーンベリさんについては

 まだ、wikiすら読んでいず

 メディアで見かける印象だけ

 なので、肯定も否定も

 ありません。

 

 ただ、ホリエモン

 意見聞いて思ったのは、

 

 「いないほうがまし」って

 昔からあるテーマで、いろんな

 思想・信条・哲学を生んだ

 キーワードだよね、

 

 ということ。

 

 

2)「絶望的な存在」への気付き

 

 キリスト教の「原罪」も

 

 あくまで読書感想文派的な

 理解からいうと

 

 人間は楽園を追われた

 「罪深き」ものという絶望

 これと向き合い構築された宗教

 だと思うのです

 

 インドのジャイナ教なんかも

 人の生が、他の生き物の生を

 冒す罪深さということを

 さかんに言っていたと思います

 

 親鸞浄土真宗なんかも

 そういう絶望なしに語れぬ

 哲学宗教だと思いますし

 

 古代ギリシア人の明るさの底に

 どうしようもないペシミズムを

 発見したのがニーチェだった

 はずです。

 

 "いない方がまし"

 "死んだ方がまし"

 

 の人間を、なぜ、神は

 存在させるのか?

 

 そこが、出発点なわけですよね

 

  

3)NHKの新しいシリーズ

 

 そんなことを漠然と

 考えている時に

 

 NHKスペシャルの新シリーズ

 『ヒューマンエイジ』が

 はじまりました。

 

 そういうテーマに

 真正面から取り組むシリーズ

 みたいです。

 

 つまり、みんな

 気になってるってこと

 ですよね。

 

 そういうことに。

 

 人類にとっての善を

 追い求めることが

 悪につながる。

 

 この不条理に

 どう向き合えばいいのか。

 諦めて座視するのか?

 

 この総論的なテーマに対し

 第1回目では、各論での

 ささやかな取り組みがいくつか

 紹介されてて終わった感じ

 でしたが

 

 ささやかであれ今できる

 有効な手立てを探し出し

 取り組み続ける意志を

 持ち続ける人たちがいること

 を教えてくれました。

 

 考え続けること

 

 結局、実存主義的な

 話になってしまうのかも

 しれませんが

 

 考え続けるしかないだろう

 自分は自分なりにと

 思う次第です。