老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

LGBT法案が二つある混乱

 

 可決した法案内容はどこにある

 

1)昨日の参院本会議で

 

 LGBTの法案が可決された

 というニュース

 (衆院は13日に通過)

 

LGBT法「誰のための法なのか」

 当事者ら、成立に不満と心配』

  2023/6/16(金) 21:06配信

  毎日新聞

 

LGBT理解増進 4党による

 与党案修正した法律が成立

 参院本会議』

  2023年6月16日 20時18分

  NHK

 

 これらのタイトル見ただけで

 「LGBT」法案で検索したら

 

 衆議院のHPの

 「性的指向又は性自認を理由と

  する差別の解消等の推進に

  関する法律案」のページが

  ヒット。

 

 つらつら読んで、あらためて

 ニュース記事にもどったら

 可決された法案の名称は、

 「LGBT理解増進法案」

 ????????

 

 あれあれ?と混乱し

 いろいろと検索。

 

 そしてやっと、同じ衆院HPに

 「理解増進法案」(仮にA)と

 「差別解消推進法案」(同B)の

 二つが上っていたんだと分かる

 

 昨日16日に可決されたのは

 「LGBT理解増進法」の方で

 A案の方らしいが、ニュース

 記事からすると、これにさらに

 修正が加わって物議を醸して

 いるらしい。

 

 となると、Bの

 「差別解消推進」に代わって

 Aの「理解増進」案を元に

 したものが採用可決された

 というわけだから、

 

 Bの「差別解消推進」案は

 とりあえず、近未来待ち

 状態に入ったという理解で

 いいんだろうか?

 

 それともAがBより優れたもの

 として置き換わったので、

 今後、Bが日の目を見ることは

 ほぼない、ということ

 なんだろうか? わからん。

 

 

2)この程度の認識

 

 この問題については、

 こういう、

 入り口以前の段階で

 まごつく認識程度しか

 持ち合わせていません。

 

 そもそも、

 L G B T それぞれの

 定義とか意味合いとかも

 正直、関心がそれほど

 なかったので殆ど理解して

 いません。

 

 ただ、基本的人権という

 ようなところは

 だれにとっても大事だと

 思うので

 それに悖る差別などは

 なんであれ良くないと

 思う派です。

 

 

3)ちなみに、ABざっくり要約

 

 衆院のHPに上がっている、

 Bの「差別解消推進法案」は

 文字通りLGBTに対する差別を

 なくすことを推進しようと

 する法案

 

 同じく衆院HPに上がっている

 Aの「理解増進法案」は

 Bのような差別解消の推進を

 実施するために

 LGBTへの理解を増進させ

 

 Bのような法案を受け入れる

 精神を国民に涵養しよう

 という法(案)。

 

  (上述のごとく、可決された

   法案に追加された文言は、

   確認していません)

 

 「理解増進」法案は

 「差別解消推進」法案に対し

 後退していると言えるのかも

 しれませんが、

 

 国民のLGBTへの理解増進のため

 の基本計画の策定を政府に義務

 付け、その状況を毎年公表させ

 るなど、

 

 理解増進ということについて

 言えば、決して絵にかいた餅

 のようなレベルではないので、

 

 "差別は無理解から生まれる"

 という見方をすれば、決して

 後退と非難すべきばかりの

 内容ではないと思います。

 

 いやむしろ、「差別解消」の

 根幹の精神を涵養すること、

 それこそ到達点だろうと思う

 ので、結構大事な法案だろう

 と思います。

 

 このHP上の(案)を見るかぎり

 法案の趣旨のベクトルは

 理解増進でブレが無いので

 

 批判されている、

 追加の文言というのは

 そこにブレーキ懸けたり

 ベクトルを曖昧にしたり

 しているものなのかも

 しれません。

 

 

4)当事者の方々の思いとの乖離

 

 以上のほっこりの見解は

 具体的な困難や差別に苦しんで

 いる当事者の方からすると

 反動的な書き込みなのかも

 しれません。

 

 毎日新聞の記事で触れられて

 いた、佐賀県の事例や

 

 石川テレビさんの

 『LGBT法成立も当事者は落胆

 「どうしてこうなった…」

 修正案に理解増進どころか

 “排除”への一文 』

 6/17(土) 10:50配信

 

 の記事で紹介されている

 石川県の事例など

 

 取り組みがすでにだいぶ進んで

 いるところからすると、

 その取り組みを否定するような

 後退内容になっていて

 

 それによる、従来であれば

 なしで済ませた新たな軋轢を

 今後"先進地"で生んでいく

 のかもしれません。

 

 

5)カヤの外の人々の思い

 

 一方で、ほっこりのような

 この問題にまるでカヤの外の

 ような、そういう人間も

 おそらくたくさんいて

 (というかむしろ大半?)

 

 いきなり、おまえら論外

 とかいわれても、

 それも、困ってしまいます。

 

 さらには、

 

 

6)受け入れがたい人々

 

 LGBTの問題が、生理学的な問題

 だけでなく、その人間生理の

 感性をもとに成立してきたと

 考えられている社会制度や

 社会規範等に関わり、

 

 すんなりとは受け入れられない

 心性を有する人が少なくありま

 せん。

 

 だからといって、

 

 生理学的な問題を一顧だにせず

 それどころか、差別的な視線

 しか送らないというのも、

 けっして正しい人間のありよう

 とはいえないかと思います。 

 

 ただ、社会規範はどうなるのか

 という、心配や不安、疑問は

 ほっこりにもあり

 

 そういった心性への配慮も

 忘れてもらいたくないなと

 思います。

 

 話は少し飛びますが、

 

 

7)喪黒福造(もぐろふくぞう)

 

 ネットで「笑うせぇるすまん」

 のアニメを見たら、

 痴漢被害を訴えた女性が

 社会の和を乱す悪者扱い

 されてました。

 

 おそらく、

 それを見た当時(1990年前後)

 の我々は、結構違和感なく

 見ていたのでせう。つまり、

 

 痴漢行為が犯罪だということは

 理解しつつも、"ことを荒立て

 騒ぎ立てる自己中女性への違和

 感"(この時代は、痴漢行為よ

 り、そっちを問題にしていた)

 それを、喪黒福造が揶揄するる

 ことで、

 

 当時の(一部を除く)男たち

 女たちも、すんなり首肯して

 いたのだろうと思います。

 

 今見ると、そういう理屈を

 考えないと見ていられない

 くらい違和感いっぱいです。

  

 そうすると我々の意識は、

 当時から多少は変化している

 ようです。

 

 さらにいうと

 

 

8)意識は確かに変わっている

 

 首都圏のJRの駅のホームでの

 全面禁煙は2009年頃からで

 山の手線のホームから見おろす

 線路が、ずずず~~~~~っと

 山盛りの灰皿状態だったのは

 そんなに昔の話じゃないんです

 

 近所を流れる清流(埼玉)も

 70,80年代ころまでは

 ゴミだらけだったそうです

 

 人の意識は、確かに変わって

 きているようです。

 

 男女同権や環境保護といった

 時代時代の課題の情報に接し

 慣れ、理解を深めて来た証が

 

 今感じる、かつての時代意識

 への違和感であり、近所の清流

 だと思うのです。

 

 

9)理解を増進させるしかない

 

 抵抗感を感じる人の心性をも

 配慮しつつ、

 

 (行政判断面での軋轢等懸念

  抱えつつ) 

  

 この問題の正しい情報を

 国民に提供し、

 その理解促進を図る。

 

 法案の意義は

 

 あると思います。