老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

どうするNHK

 

  TVer視聴シリーズ

 

1.静岡盛り上がらず

 

  一昨日9月11日(月曜)放送の

  NHK鶴瓶の家族に乾杯」をTVerで見る。

  広瀬アリスがゲストの回の後編だったらしい。

 

  家康の側室・於愛の方(西郷局)役として

  大河『どうする家康』を盛り上げるべく

  そのゆかりの地を巡って

  わーわー、きゃーきゃー

  盛り上がるつもりだったのだろうが

 

  広瀬アリスがどこへいっても

  だれと会っても

  まったく盛り上がらない。

 

  いたたまれなくて途中で観るのをやめたので

  もしかしたら見てない部分で

  わーわー、きゃーきゃーが 

  あった、のかもしれない

 

 

2.御大の時もそうだった

 

  主人公・家康役の松本潤当人が

  ドラマがスタートする直前

  今年の正月頃だったか?

  静岡を訪れた回もTVerで見たが

 

  その時も、街のところどころで

  『どうする家康』の幟とかポスターとか

  ちらほら散見され、一応、

  こんどは「地元の家康が大河主人公」という情報は

  地元静岡に流布されていたように見えたのだけど

 

  しかし、画面に登場するどの人も

  もちろん若い女の子だちですら

  松本潤を見てもほとんど反応なく

  家康よりは地元ユーチューバーのほうが

  街の人気の盛りのようだった。

 

  しまいに松本潤

  地元ユーチューバー人気に

  便乗して番組を終了させるという

  相当情けない顛末だった。

 

 

3.静岡人の特殊性?

 

  昔、「新商品の販売テストは静岡で行われる」

  ということを聞いたことがある。

 

  今、ネット検索してみたがやはり書いてある。

 

  (が、今もそうなのか、どこまでそうなのか、

   もしかしたらこれも都市伝説の一つなのか、

   定かではないのだけど、とりあえず)

 

  世帯の年齢構成比率とか消費動態とか

  いろんな消費者動向の判断要素が

  静岡は日本の縮図ということらしい。

 

  「テレビ視聴率」については

  書いてなかったが

 

  新商品の販売とテレビ視聴は

  セットのようなものだろうから

  きっと、「テレビ視聴の動向だけが特殊」

  なんてことはないだろう。

 

  だとすると、その静岡で

  これだけの『どうする家康』の

  盛り上がらなさぶりはやばい。

  

  静岡人の冷めた姿が

  今の日本人の縮図なのですから。

  

 

4.弱り目に祟り目

 

  テレビ界は今ジャニーズ問題で大揺れである。

  

  9月7日(木曜)の午後2時から

  故人のジャニ―喜多川氏の性加害問題について

  ジャニーズ事務所が記者会見をひらき

  性加害はあったと認めた。

 

  テレビのCMスポンサーら大手企業の

  ジャニーズ離れが始まっており

 

  現段階では、まだ見聞ないが

  早晩、松本潤、『どうする家康』も

  話題に上るだろう。

 

  ドラマが『鎌倉殿の13人』のように

  人気絶大で勢いがあったら

  そういう火の粉も

  払いのけられたかもしれないが。

 

  『どうする家康』の不人気・低迷に

  ジャニーズ問題まで被さってくる。

 

  今、ドラマ関係者は眉間に皺寄せながら

  事態の推移を見守っていることだろう。

 

 

5.NHKの言い分

 

  9月11日「クローズアップ現代」が

  ジャニーズ問題に対するNHKの姿勢を検証していたが

 

  要するに、エンタメ方面も、報道部門も

  「それほどのこととは思っていなかった」

  という言い分(?) 言い訳(?)だった。

 

  しかし、「文春報道」とか、それによる裁判とか

  報じなければならない局面が何度もあったのに

  そうしなかったのは、

  「それほどのこととは思っていなかった」と

  とぼけて済ませられる問題ではなく

 

  「組織としての問題をさらに追及しなければならない」と

  外部の人間に語らせて番組を締めるのが

  「クロ現」としては、現時点、

  精いっぱいのことだった。

  (たぶん)

  

 

6.ヒヤリハットの大切さ

 

  次の大河主人公が「松本潤」と知った時の

  「えっ松本潤? 誰?(ポカン)」は

 

  静岡の今の人気状況からすると

  やっぱある意味正しかったんだと気づく。

 

  みんなそうだったのではないか?

 

  ジャニーズ事務所側の順番(意向)を

  NHKはドラマ作りでも「問題意識なく」スルーさせた?

 

  まてよ、松本潤でホントにいいのと

  思いとどまる人がいなかった?

 

  それが、現在の想定絶する不人気状況の

  最大の要因だったんじゃなかろうか?

 

  (あくまで妄想)

  

  ヒヤリハットは大事です。

 

  どうするNHK

 

 

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  因みに、NHKが嫌いなわけではない。

  受信料もちゃんと払っている。

 

  「新日本紀行」とかで、

  昭和30年代、40年代の

  日本の田舎の風景を見るたびに

  NHKは記録映像の博物館だと思うし

  

  NHKスペシャルとかの

  科学的であったり社会的であったりする

  取り組みとかは

 

  日本の文化に大いに寄与していると思う。

 

  そういったことを可能にするために

  受信料が使われていると思っている。

 

  受信料はそういった活動への

  ドネーションのような面もあると思っている。

 

・・・・・・以下20230916追記・・・・・・・

 

  なんだか「どうする家康」の不人気ぶりを

  松本潤さんひとりにおっ被せるような

  ことになっていると読み直して反省。

 

  脚本が面白くないのが

  ドラマ不人気のもう一方の要因だと思う。

  (あくまでも個人の意見です)

 

  家康はその後の江戸時代という

  約370年ちかく戦乱を戒め続けた体制の

  礎を築いた人物だったのだから

 

  家康はだれよりも平和を希求した人物と見做し

  それを現代的な平和・博愛主義に置き換え

  そしてその判断をむりやり歴史の隅々に持ち込んで

  大失敗している。

    

  「鎌倉殿の13人」の三谷幸喜の脚本は、

  多弁な展開のように見せながら、

  大事な点(脚本家の意図)は、

  "語らず視聴者に思わせる"ことに

  見事なまでに成功していたが、

 

  「どうする家康」の小沢良太の脚本は、

  あけすけな脚本家の意図を

  延々だらだらと見せ続け、

  話の先は見え見えで退屈きわまりない。

 

  ほっこりもそんなに読んだ方じゃないが

  小沢さんはあんまり歴史小説とか戦記物とか

  読んでこなかったんじゃないか

  歴史(現代と違う感覚せめぎ合い)に

  驚かされるという経験は

  そんなになかった人なんじゃないか

  そんな気がする。

 

  「どうする家康」は、

  ファンを持っていそうでそれほどでもなかった主役と

  手練手管そうに見えながらそれほどでもなかった脚本家と

  このダブルの思惑外れが不人気理由だったと思うので

  松本潤さんひとりを責めるような書き方は

  良くなかったと反省します。