老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

疑心暗鬼を解きほぐしましょう

 「そっちが悪い」論の応酬 

 

1)ウクライナが招いた悲劇?

 

 北海道の鈴木宗男さんが

 ロシアのウクライナ侵攻の原因は

 ミンスク合意を反故にした

 ゼレンスキー大統領側にあると

 言っている。

 

 似たような、「ウクライナ側の非」に

 警鐘を鳴らす人は他にもいる。

 

 

2)ミンスク合意が出発点なのか?

 

 ミンスク合意はどういう経緯の

 どういう内容のものだったのか

 誰と誰がどういう思いで合意したのか

 

 ウクライナに一切問題がないとか

 言うつもりはさらさらないです。

 

 ロシア側からしたら

 ウクライナ側の親ロシア的言動は善で

 反ロシア的言動はすべて悪でしょうし

 

 全く同じ瞬間に

 ウクライナからしたら

 ウクライナの自立を善とする立場なら

 それを阻害する親ロシア派の言動は悪

 自立独立への言動は善になるでしょう

 

 それぞれが、それぞれの思いで

 お互いの嫌うことを言い合いやりあう

 

 ウクライナと一口に言っても

 内部のいろんな勢力図あるでしょうし

 政治的、歴史的経緯が

 点と線で結ばれるような

 単純な流れなのかという問題も

 あるでしょう。

 

 それらを単純平板化した視座で

 かつ、ある時点を切り取り

 善悪を論うのはまさに子どもの喧嘩の

 「そっちが悪い」の言い合いレベル

 だと思う次第です。

 

 

3)プーチンは確信犯

 

 大量殺戮に踏み切ったプーチン

 「ジェノサイド」とか「ナチ」とかの

 キーワード振りかざし

 ウクライナ側を批判するのは、

 

 今日の世界において

 人道主義、領土不可侵、内政不干渉

 などが国際的な原理原則である

 と充分理解しているからでしょう。

 

 内政不干渉の壁を乗り越えるため

 親露派国の独立承認という無理を通し

 それにより人道主義の御旗をかざし

 自らの無差別攻撃を正当化する。

 

 屁理屈をこねまくって

 領土を侵略し

 幼児を含めた多くの市民を

 日々犠牲にし続けている

 

 これが「悪」でなくて

 なにが悪だというのでしょう。 

 

 

4)ロシアは特別?

 

 NATOウクライナ

 バルト三国に軍事施設を置くなら

 ロシアののど元に刃を突きつける

 ようなもの?

 

 だから、ロシアの侵攻は容認される?

 ロシアがこれらの国々に向けて

 ミサイルを配備するのは問題なくて

 それを恐れてもいけないし

 対抗的にミサイルを配備するなど

 絶対にやっちゃだめ?

 

 ロシア様はそういう国だから?

 今まではそうだったから?

 それはロシア様の既得権益

 

 なに言ってんだろう。

 

 

5)疑心暗鬼を解きほぐすには

 

 そういう疑心暗鬼の屁理屈を

 解きほぐすのが外交なんでしょう。

 

 昔流行ったデタント。あれをまた

 やんなきゃだめでしょうね。

 

 ミサイル配備の必要論は

 疑心暗鬼と疑心暗鬼の競り合わせ。

 それで本当に平和になってきたのか?

 それで本当に人々は安心を

 得られるのか?

 

 もっと確実な安全安心の手立てを

 真剣に考える次元に突入している

 のではないでしょうか。