老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

何が欠落しているから戦争は起こるのか?

 

  21世紀に領土侵略?

 

1)2/24のロシアのウクライナ侵攻

 

  それに関するTV番組

  「NHKスペシャル 緊迫ウクライナ・・」

  「池上彰の激動!世界情勢SP」

  (いずれも2/27(日)放送)を

  TVerでみた。

 

 

2)ロシアの侵攻は歴史的暴挙

 

  それは各番組でも言う通り

  その通りだと思う

   

  その暴挙をなぜプーチン

  あえて冒したのか。

 

  それについても

  各々の番組が、

  2014年以来、あるいは

  第二次大戦以来の

  周辺国を含む両国間の

  歴史的な経緯を振り返り、

 

  池上番組ではさらにプーチン

  生い立ちからの、西側に対する

  歴史的トラウマとしての見方も

  紹介していた。

 

 

3)ゼレンスキーの裏切り?

 

  NHKは歴史的経緯をたどる中で

  ウクライナのゼレンスキー大統領が

  ロシアとの関係正常化を掲げ

  2019年に大統領に就任しながら

  就任すると、方針転換して

  NATO入りつまり反ロシアに

  傾斜して行ったと紹介していた。

  

  これは、プーチンの暴挙の原因

  という文脈での話ではなかったのですが

  トラウマの固まりのプーチンとすれば、

  裏切られたと思って

  侵攻の引き金にさえなったくらいの

  ことだったのではないでしょうか?  

  

 

4)ゼレンスキーのパフォーマンス

 

  wiki でみると

  ゼレンスキーという人は

  もともと芸能人で派手な

  パフォーマンスが得意のようです。

  

  おそらく地味なプーチン

  一番蛇蝎のごとく嫌うタイプ

  でもあったのでは?

  

  プーチンがゼレンスキー暗殺部隊を

  ウクライナに送り込んだという

  ここ数日のニュース話も

  (いつの時代の話だと思いつつも)

  なんとなく合点がいく。

 

 

5)ゼレンスキーのあざとさ?

 

  本日2022年3月1日、

  朝一番のヤフーニュースは、

  「ウクライナ EU加盟申請書に署名」

  (もとは朝日新聞デジタル記事)

  というものだった。

 

  昨日2月28日午後に

  ベラルーシの南東部ゴメリで

  初のとりあえずの停戦協議を

  終えたばかりのこのタイミングで

 

  EU加盟申請書への署名を

  一方で進めて見せるゼレンスキーの

  あざとさ。

 

 

6)ゼレンスキーの賢明さ?

 

  もちろん、ゼレンスキーの

  側からみると、NATO加盟を

  停戦の材料に使われたくない

  という見事というか賢明な

  必死の選択なんでしょう。

  

  しかしプーチンからすると

  まさに、そこに待ったをかけるのが

  停戦協議の主眼だったでしょうから

  まんまと二つを切り離された

  またしても裏切られた感爆発

  といった今現在の心境なんでは

  ないでしょうか?

 

 

7)権力者に軍事力

 

  そういった、やったやられたが

  政治(まつりごと)の重要な側面で

  政治家の人気(政治生命)をも左右する

  というのを否定できないのも

  わかるんですが、

 

  権力の集中する立場の人

  あるいはその一派の人が

  自分らの政治生命のために

  絶大な軍事力を掌中にしながら

  動きだすととんでもないことになる

 

  ということを

  今我々は、ロシアや中国や

  その他の紛争地域でも

  目の当たりにしている

  のではないでしょうか。

 

  近代が多大な歴史的時間

  多大な努力また多大な犠牲を払い

  獲得してきた、自由、平等、博愛

  の理念。そこに平和という

  新たな理念を付加したはずの現代が、

  そういう暴走を

  なぜか食い止められない虚しさ。

  何が足りないんでしょうか?

 

8)何かがまだ見えていない?

 

  地球温暖化とか

  核問題とか

  地球的環境汚染の問題とか  

 

  とっくに時代は

  「どっちかの勝ち負け」話で

  すまない次元に突入しているのに

 

  相変わらず世界は

  勝ち負け話に明け暮れている。

 

  今の平和理念のどこが

  不完全なんでしょうか?

  

  人々の視点の中に

  まだ見えていない重要な何かが

  あるんでしょうか?

  それは何なんでしょうか?