老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

中野サンプラザ閉館

 

  老齢懐古

 

1)中野サンプラザが閉館らしい

 

 1979年に上京して

 中野5丁目に住み

 

 結構活用させてもらいました

 

 上のほうに図書室があり

 地方紙が置いてあったり

 

 チックコリアのコンサート

 なんかも行ったり

 

 詩人の田村隆一さんの

 講演(セミナー?)みたいのに

 参加したりとか。

 

 

2)44年目の懺悔

 

 上京当初『シティロード』が

 有料だと知らず、

 1階のカウンターのラックに

 入っていたのを1冊持って

 帰ったことがありました。

 

 手に持って平然と

 歩いて帰ったので

 誰も怪しまなかったのか?

 

 いや、有料だったのか

 まだ厚みが薄い頃で

 もしかしたら無料でよかった?

 その当時もいまも

 判然としていないのですが。

 

 

3)幻のサンプラザ・デビュー

 

 昭和が終わる直前の1988年末

 サンプラザ前広場で開催される

 はずだった市民歌謡大会に

 出場が決まっていたけど

 

 昭和天皇ご容体への配慮から

 日本中に広がっていた

 自粛ムードの中で中止

 

 人生を変えていたかもしれない

 サンプラザ(前)デビューが

 幻と終わりました。

 

 

4)中野といえばサンプラザ

 

 中野サンモールの1本脇の

 飲み屋街での数知れぬ飲み会

 

 今はなき早稲田通りの

 居酒屋「田原坂」が

 土間だった頃の思ひ出とか

 

 サンモール入口脇の

 喫茶店でかかっていた

 サンタナの「Hold On」とか

 

 あの辺は若い頃の

 思い出だらけ

 

 それらの記憶と

 中野サンプラザのあの

 独特な姿形は

 不可分一体。

 

 

6)永遠なものはない

 

 多くの老齢者が

 自分の思い出の人や何かが

 亡くなったり消えていくのを

 

 こんな風に

 心に留めるのでせう。

 

 そういうことを

 重ねながら

 併せて、自らの

 気持ちの整理もつけて

 いくのでせうね。

 

 もはや

 

 死ぬことだけが人生だ!