老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

どこにもある問題解決能力の問題

 

  2021年11月8日造園系会社入社

  から2ヶ月弱、なんとなく

  社内の人間模様も見えてきた。

 

 

1)ヤマボウシ(常緑)植栽が遅滞発生

 

 都内某所の新築マンション現場

 仕事は何人かのベテラン系社員が

 職長となるチームを組んで行う

 

 仕事内容、現場状況に応じ

 チーム要員は組み替えられるが

 基本となるチーム分けはできている

 

 ここ数日、「造園系」を数人含む

 「外構」チームがこのマンションで、

 マンション周りの

 植込みスペース自体を造作しつつ

 中高木や低木の植栽を行ってきたが

 

 樹高約5m、根回り直径90㎝の

 常緑ヤマボウシ

 これと一緒の一角に植える

 他2本の木の植栽が

 なかなか進んでいなかった

 

 

2)理由は、さまざまな配管

 

 自分も初めて知ったが

 マンションの建物周りの地面下は

 各種の配管だらけ

 

 多少の空きにそのでかいヤマボウシ

 植えこむ設計なのだが

 この高さの木の根回りの大きさまで

 イメージされていたかどうか

 その位置には、根回り90㎝を植え込む

 十分なスペースがなく、

 

 5メートルの高木となると

 クレーン吊り上げも必要等々あり

 ここの植込みが後回しにされていた

 

 

3)しかし、植栽を早く終わらせるよう

 

 自分が属する職長さんに指示があり

 自分も従って現場に行き

 以上のような状況を初めて知る

 

 それは、職長さんも同じで

 話は聞いて聞いていたらしいが

 実際見てなるほどと厳しい状況を認識

 

 かつ、植栽一角は

 地元商店街の賑やかな通りに直面

 3㌧のクレーン車を横付けする

 気重さもあった

    

 

4)しかし、発注側からのご下命なのだ

 

 結論から言えば

 根回りを小さくするなど

 この現場状況のいくつかの難儀な要点

 柔軟かつ豪胆に対応し    

 植込みを完了させてしまった。

 

 

5)職長格の社員たちは

 

 それぞれに技能を持っているから

 職長格なのだけど

 だからその技能等に応じた

 問題解決能力は当然

 保持しているのだけど

 

 厄介な事案を後回しにするか

 ひるまず乗り越えようとするかどうか

 そういう人かどうか、

 そういう人がいるかどうか

 ということは

 

 どこの現場、会社でも

 似たような状況だなとつくづく思った

 

 結局、最後はそういう人が

 あてにされてしまうというか

 そういう人に負荷がかかってしまう

 ものなんですよね。 

 

 

6)そして

 

 そういう職長さんの下で

 仕事を学んでいける自身の

 第二の人生の幸いを

 思わないではいられなかった。