老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

爪切りの今昔

 

 日常のなんちゃって民俗学

 

1)爪切りが消えた

 

 爪が伸びたので

 切ろうと思って

 爪切りを探して

 無いのに気づく。

 

 また、いつものように

 ついどこかに置いて

 それが思い出せない

 あのパタン?

 

 

2)机上範囲の捜索

 

 室外では使わないので

 ありそうな机上範囲、

 

 引き出しはないので

 机の上の小間物入れとか

 室内の棚状のところ

 

 ひと通り見たが

 やっぱし無い。

 

  

3)おそらく

 

 机のへりから

 その真下あたりに置いている

 ごみ箱に落ちて

 気づかず捨ててしまった!

 に、違いない。

 

 室外に持ち歩いたことさえ

 忘れている!

 というボケ老人説は

 今のところ見送ります。

 

 

4)無ければ

 

 爪切りを買えばいい

 だけの話なんだけど

 

 爪切り出現以前は

 ハサミで切っていたんだと

 ふと思う。

 

 母親に切ってもらった

 こどもの頃、

 昭和30年代の話です。

 

 母(大人)は、自分で、

 自分の爪を、ハサミで、

 切ってたってことだ。

 

 出来るか?

 痛くないか?

 

 

5)切れた

 

 右利きなので、

 左手の爪はまあ切れた。

 右手の爪では、

 だいぶ難儀した。

 

 皮膚を切らないよう

 慎重にやったので

 痛みはなかったが、

 

 刃に爪を噛み込まれる感じとか

 気色悪かった。

 

 

6)ハサミは右利き仕様

 

 右手の爪を切るのに

 難儀したのは

 ハサミが右利き仕様、

 

  右手に持ったハサミの刃に

  切るべきものが

  左側から差し込まれる前提

 

 だからなんだと気付いた。

 

 細かく言っても

 わかりづらい話だから

 もろもろ端折って言うと

 

 右利きで使うと

 ハサミの刃がしっかり爪を噛むが

 左利きで使うと

 噛む前に、刃の厚みが

 爪を押し戻してしまう。

 

 押し戻されないように頑張るのが

 難儀なところになります。

 

 現行の爪切りが登場する以前

 ハサミで、

 その難儀さと向き合った時代が

 長くあったってことですね。

 

 

7)ハサミ出現以前は

 

 ハサミも「糸切バサミ」とかあり

 それらの普及の推移みたいなのも

 気になりますが、

 

 それらのハサミ出現以前は

 どうやって爪を

 切っていたでんでしょうね

 

 縄文時代とか

 どうしてたんでしょう。

 

 噛んでた?。

 

 いや、いまと違って

 手は一番の道具で

 大活躍というか

 過酷に酷使して

 爪はつねに摩耗してたから

 

 長く伸びるなんてことは

 道具を使い始めたあとのはなし?

 

 どうだったんでしょうね。

 

・・・・・P.S.・・・・・

 

 なんとなく気になり

 また、ネットをググる

 

 日本軽金属社内ベンチャー

 「 試作.com 」さんの以下サイトで

 充実の情報が提供されていました。

 種類豊富でレベルの高い日本の爪切り | 試作.com (shisaku.com)

 いやあ、資料の渉猟力

 お見事です。

 

 同じ疑問を持った人は

 思いの他いるようです。

 

 Yahoo!知恵袋での

 QAのやりとりもありました。

 原始時代の人は爪切りをどうやっていたのですか?江戸時代ならハサミはある... - Yahoo!知恵袋

 ここでのご意見によれば、

 ほっこりの

 "生活内での摩耗説"も

 あながちな

 見当違いでもなさそうな

 感じですが、

 

 なにせ、

 紀元前1000年頃よりもっと前の

 古い古い時代のことですからね、

 あくまで、

 推測の世界のはなし

 ではありますね。