老齢雑感

ーあのとき僕はこう思ってたんだー

プーチンの暴挙に照準を当てる

 

  抗議をちゃんと

  抗議たらしめるためにも

 

 

1)今日のヤフーニュース記事

 

 「露との経済協力予算に

 岸田首相『修正考えていない』

 参院予算委」という

 毎日新聞の記事が出ていた。

 

 

2)野党への答弁らしい

 

 その野党の質問内容は

 書いていない。

 だから、どういう文脈か

 いまいちわからない。

 

 ロシアへの経済協力を

 一切停止せよという

 趣旨なのだろうか?

 

 

3)ロシアへの経済協力

 

 という名目の予算の中身も、

 調べればわかるだろうけど、

 ただ「あげる」というような

 ものなのかどうか?

 

 (調べればわかるんでしょうけど

 時事感想文派としては

 そこまでするつもりはありません)

 

 

4)すべての問題は重層的

 

 世の中の様ざまな事象は

 すべて重層的で錯綜していると

 思います。

 

 前回、太平洋戦争敗戦後の

 満洲での「民間人置き去り事件」

 という言葉を書きましたけど

 

 関東軍大本営に見捨てられた

 多くの瀕死の子どもたちの命を

 救ってくれたのは中国の民間の

 心優しい市井の人たちだったそうです。

 (岩波ジュニア新書296 坂本龍彦著

 「孫に語り伝える『満洲』」)

 いわゆる残留孤児問題です。

 

 その後の「文化大革命」という

 イデオロギーに憑かれた人びとによる

 政治闘争の大きな嵐の中で

 "日本人協力者"への粛清も

 行われたそうですが、その中で、

 中国の民間の人たちは

 自らの命を削りながらも

 日本人の子らを守りぬいて

 くれたのだそうです。

 

 すべての問題がたぶんこんな風で、

 平板に、ある局面を見て

 一切を善だ悪だと勢いよろしく

 一刀両断できるようなものでは、

 ないと思うのです。

 

 

5)抗議を効力たらしめるためにも

 

 プーチンの無謀で不当な侵攻

 それに対する抗議と経済制裁

 に徹しなければならないと

 思うのです。

 

 制裁はあくまでその一点を

 照準にすべきだと。

  

 その抗議と制裁に照らして

 既定の予算案が齟齬を来すのかどうか

 

 プーチンへの抗議、非難が

 真の抗議、非難であるためにも 

 そこらへんの丸め方

 あるいは切り分け方は

 慎重に行うべきだと思うのです。

 

 おそらく、

 岸田総理の修正なしの答弁も

 そういう意味合いなんじゃ

 なかろうかと思う次第です。