サッカーの初陣勝利を
横目にしつつ
1)森浩一先生の古代論
森先生の
『古代史の窓』
『日本神話の考古学』の
2冊を読んだだけのはなし
なんですが
(いずれも、90年代の本で、
またまた、遅れ馳せながらの
読書ではありますが)
面白さ満点です。
2)文献史学を補なう?
いうところの「海人」の文化と
中国の「越人(江南人)」文化、
それと記紀神話との関連性とか、
海人の面影湛えた九州の王
イワレヒコ(≒神武天皇)の
東征の動きと、同期してしまう
弥生時代に特徴的な
高地性遺跡(集落)等々の
意味合いとか、
文献史学に客観的視座を与えつつ
展開される森先生の古代論に
どっぷりはまってしまいます。
(遅れ馳せながら)
3)まえまえからの思いも晴れる
少し前に、紀元前後頃の
墨書文字がみつかったような
ニュース流れてましたが、
森先生は、銅鏡銘などから
弥生人の漢字受容の見方に
前向きです。
ほっこりは、AD57年頃の
漢字の書かれた金印を
倭人が読めずに
受け取ったわけがないだろう
と思っていたので
我が意を得たりの
気がしましたし
展開される聡明そうな
海人系古代人たちの
活動のトレースは
4)読んでこなかった不明
考えるときなんかでも
おおいに参考になるだろうし
いままで辺境の地のつもりでいた
南九州でしたが、
隼人とか、熊襲とかと
記紀神話における比重の高さとか
海人文化からの新しい見方に
刺激され、驚き、
今まで、こういった
考古学系の本を
ほとんど読んでこなかった
わが身の不明を
恥じるばかりではありました。
5)批判論も読みたい
wiki で 「神武東征」見ると
イワレヒコの海人性のことは
全然ふれてないので
この見方がどうなのか
という点に興味があります。
ま、おいおい、
そういう本にも
めぐり合うでしょう
たぶん。